床材には、大きく分けて外装用と内装用に分けられます。
外装用床材は、雨や湿気などの外部の諸条件に耐えれる素材が求められ、タイル貼りや石貼りなどの床仕上げ材が多用されます。外部土間関係や犬走りなどの、化粧床仕上げを行なわない場合は、土間コンクリートの直押さえやモルタル塗りが採用されます。
また、住宅での内装用床材は、一般の建物と違い、直に肌にふれることが多く、洋室関係にフローリング、水廻りにCFシート(クッションフロア)、和室関係には畳敷き、縁甲板が多用されています。また、最近では、床暖併用の内装用の大型床タイルや石貼りを採用するケースも増えてきています。
畳とは、わらを糸で刺し固めた畳床(たたみどこ)に、陰干ししたいぐさで編んだ畳表(たたみおもて)を付け、畳の長辺二ヶ所に畳縁(たたみへり)を設け、和室の床に敷く建材のこと。
最近は、カビやダニなどの繁殖を防ぐため、及び バリアフリー対応のため、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードが畳床に使われた化学畳の薄畳が主流になり、わら床の自然畳は少なくなってきました。
畳表は、畳が日焼けして色が変わったり、傷みが激しくなったら、畳床はそのままで、裏返して2回使うことができます。これを畳の「裏返し」といい、畳表を取り替えることを、畳の「表替え」といいます。
畳の大きさは地域によって異なり、また、マンションや団地の畳のサイズは、物件によって異なります。主な畳の大きさは、田舎間(江戸間・関東間) が1760mm×880mm、中間(中京間)が1820mm×910mm、京間(本間・関西間)が1910mm×955mmが一般的です。また、畳の大きさが正方形の畳で、畳縁を設けない「琉球畳」と呼ばれる畳を使用することも増えてきました。
また、畳の厚みは、55〜60mmが一般的ですが、最近では、2階剛床工法の採用やバリアフリーとして和室の段差をなくすために、畳床がインシュレーションボードなどの、13〜20mmの薄畳が使われるようになりました。
【特徴】
畳の敷き方の基本は、畳の四角が合わないように縦(T字型)に組み合わせるのが一般的です。
また、祝儀敷き(吉)と不祝儀敷き(凶)の二通りがあり、祝儀敷きは、本来は婚礼や祝い事の時の敷き方ですが、今日、一般的な畳の敷き方として使われています。
不祝儀敷きは、畳の四角を合わせる敷き方で、お葬式の時やお寺などの敷き方で、一般の住宅には採用しません。
また、4.5畳の場合は、半畳の畳を中央に敷くことは、昔から「切腹の間」として嫌われています。
尚、床の間がある場合は、畳の長手方向を床の間に対して平行に畳を敷くのが一般的で、この逆の場合は「床差し」となり、「切腹の間」と同様に嫌われた敷き方となります。
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