照明器具や換気扇などの電源の入り切りを行なうスイッチには、使い勝手の良い壁面に設ける片切スイッチ、照明器具などの器具の手元で行なうヒモ状のプルスイッチ、入り切りの時間を設定することのできるタイマースイッチ、電源の入り切りを表示するパイロットスイッチ、暗闇でもスイッチの位置が解るほたるスイッチ、2ヶ所から入り切りできる3路スイッチなどがあります。
コンセントは家電製品などの電源を取り込むためのもので、コンセントの差込口数により2口コンセント、3口コンセントなどがあります。
また、外部などの水がかりに用いる防水コンセント、漏電時の危険を防ぐためのアース付きコンセント、インターネットなどデジタル放送に対応したマルチメディアコンセントや特殊な機能を備えたコンセントが商品化されています。
住宅に設けられる一般的なスイッチ(片切スイッチ)以外に、3路スイッチ、ほたるスイッチ、パイロットスイッチ、調光スイッチ(ライトコントローラー)、タイマースイッチ、熱線センサ付自動スイッチやスイッチにリモコンが内臓されたスイッチなどがあります。
また、住宅に用いられるスイッチプレートのデザインは、従前はフルカラープレートが主でしたが、近年はスイッチボタンが大きくなり、操作性やデザイン性に優れたコスモプレート(パナソニックの商品コスモシリーズ)が主流となり、シルバー調のスマートでシンプルなデザインのラフィーネアシリーズ(パナソニックの商品)などの機能的なスイッチが商品化されています。
片切スイッチとは、照明器具のON・OFF用として最も一般的に使われているスイッチで、1ヶ所の場所から照明器具など電源を入り切りさせるためのスイッチです。
片切りスイッチを取り付ける場合、右側を押すとON、左側を押すとOFFになるのがルールですから、逆向きに取り付けないように注意が必要です。
3路スイッチとは、一般的なスイッチは1系統の照明器具に対して1つですが、3路スイッチは1系統の照明器具を2ヶ所からON・OFFできるスイッチのことです。
例えば、階段の上下に3路スイッチを設け、階段を上がる時に下の3路スイッチをONにして照明器具を点灯させて、上へあがったら上の3路スイッチをOFFにして消灯させることができ大変便利です。
このようなスイッチを3路スイッチと言い、階段ばかりでなく、長い廊下やリビングなどで使い勝手が2方向になるような場合に、両端に3路スイッチを設けることで、2ヶ所で電灯を点滅させることができるので便利です。
尚、スイッチが3ヶ所以上必要な場合は、両端3路スイッチの中間に4路スイッチを設けることで点滅させることが可能です。
パイロットスイッチとは、スイッチがON(入り)状態を赤色のパイロットランプで表示されるスイッチで、消し忘れ防止に効果的です。
住宅では、主に換気扇のスイッチに用いられ、外部廻りの照明器具のスイッチなどにも用いると便利です。
また、ON状態で赤色、OFF状態で緑色のランプで、暗闇でもスイッチの位置を知らせてくれる、ほたるスイッチ機能を兼ね備えたスイッチもあります。
ほたるスイッチとは、スイッチをOFFにすると、スイッチに小さな緑のランプが点灯し、あかりの消えた真っ暗な部屋でも、スイッチの位置がすぐ解るようにしたスイッチです。
夜中トイレに行くときには便利なスイッチです。
調光スイッチとは、ライトコントロールとも言い、白熱灯照明のON・OFFはもちろん、明るさを100%〜0%まで自由に調節可能なスイッチで、省エネにもなります。
尚、電球型蛍光灯は原則として調光ができませんが、電球型蛍光灯を調光するには、調光対応型の電球型蛍光灯を使用する必要があります。
未対応の蛍光灯電球を調光した場合、電圧異常による寿命低下・ちらつきが発生し、場合によっては破損することがありますので、適合した器具と電球を使用するようにしましょう。
タイマースイッチとは、スイッチを入れると、メモリに示された時間だけONになり、決められた時間が経過するとOFFになるスイッチです。
住宅では普段は一般のスイッチで、スイッチの蓋を開けるとタイマーの機能が内臓され、外出時は簡単設定の留守番タイマーとして、設定時間に自動点灯・消灯ができるスイッチもあります。
熱線センサ付自動スイッチとは、人が検知範囲に入ると人の動きを検知して照明を自動点灯し、人が検知範囲からいなくなると、一定時間後照明を自動消灯させることができるスイッチで、蛍光灯や白熱灯などの様々な照明器具に用いることができます。
熱線センサ付自動スイッチには、壁取付形、天井取付形以外に、防犯に役立つ屋外壁付形も商品化されています。
リモコン内臓スイッチとは、一般的な壁に設けるスイッチに取り外し可能なリモコン(発信器)が内臓されたスイッチで、リモコンが外れている状態でも、壁スイッチでON・OFFが可能です。
また、リモコン内臓スイッチには調光機能やタイマーをONにすると、60分後自動的に消灯できるものもあり、寝室などに設けると便利です。
遅れ消灯スイッチとは、スイッチをOFFにしてから、設定時間(0分〜約5分)経過後に、自動消灯させるスイッチ。外出するまで玄関は明るいままなので、段差などによるつまずきや転倒を防げます。
住宅に設けられる一般のコンセントは、壁に取付けられコンセントの口数により、2口コンセント・4口コンセントなどがあります。
また、それ以外にアース付きコンセント、ELガード接地コンセント、マグネットコンセント、ナイトライト付きコンセント、マルチメディアコンセント、防水コンセントなどの機能コンセントがあります。
また、ダイニングテーブルなどの下にあると便利な、必要なときだけポンと飛び出すアップコン(フロアコンセント)などもあります。
尚、消費電力の大きい電化製品を使用するコンセントは、専用コンセントとするなど、用途や取付け場所に応じて、コンセントを多い目に設置しておくことが、これからの暮らしを快適便利に楽しむ秘訣です。
アース付きコンセントとは、漏電防止、及び、過大電流がコンセントを通して家電機器などに流れるのを防ぐために、家電機器のアース線が接続できるようになっているコンセント。
主に、洗濯機・電子レンジ・冷蔵庫・温水洗浄便座・パソコンなどに使用されます。
ELガード接地コンセントとは、漏電ブレーカーが内臓されたアース付きコンセントで、トイレの温水洗浄便座や水廻りの電気製品を使うコンセントなどに使用すれば、万一の漏電をコンセントがカットしてくれるので安心です。
また、アースが付いていない漏電ブレーカー付きコンセント(ELガードコンセント)もあります。
マグネットコンセントとは、コードを引っかけても簡単にポロリと外れるマグネット式のコンセントです。
部屋や廊下などで通路となる場所に設けるコンセントに用いると、子供やお年寄りなど、もしかの引っかけに安心です。
また、コンセントの取付高さは、床面から200mm〜250mmに取付けるが一般的ですが、頻繁的に使う掃除機などのコンセント差込のためにかがむ動作が、将来困難になるために、コンセント取付高さを高めに設ける場合に、マグネットコンセントを設けることをお勧めします。
ナイトライト付きコンセントとは、足元灯が付いたコンセントで、人の動きによる温度変化をキャッチして自動点灯し、人がいなくと約15秒後に自動消灯する「熱線センサー機能」、周囲が暗くなると自動点灯し、明るくなると自動消灯する「明るさセンサ機能」とがあります。
マルチメディアコンセントとは、通常の機器電源のコンセントに加えて、電話回線用のコンセント、パソコンのLANケーブル用のコンセント、テレビ用コンセント(VHF、UHF、CATV、BS放送用とCS放送用)などのコンセントをひとつのプレートにしたもの。
新築の段階にて、マルチメディアコンセントを設けることで、嫌な配線が露出することはありません。
防水コンセントとは、雨水などがかかっても、耐えられるように作られた屋外専用のコンセントで、庭先やベランダで、電気製品を使用する際に用いられています。
防水コンセント以外のコンセントを外で使用すると、ショートしたり火事の原因となったりするので注意が必要です。
また、最近ではシンプルでスマートなデザインが外観に美しく溶け込むタイプの防水コンセントも販売されています。
専用コンセントとは、電子レンジやエアコン、食器洗浄器(食洗器)、衣類乾燥機などの消費電力が大きい電化製品は、その器具専用のコンセントとし使い、そのことを「専用コンセント」と言います。
2口コンセントやテーブルタップから電源を取っていると、つい電気を使いすぎて、分電盤の配線用遮断器が切れたりして不便です。冷蔵庫や洗濯機など置き場所が決まっている器具も専用コンセントにすると便利です。
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■外壁仕上材 |
・吹付材 |
・サイディング |
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■屋根仕上材 |
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■外装床仕上材 |
・外装床タイル |
■内装仕上材 |
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・縁甲板 |
・CFシート |
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・内装床タイル |
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・塗り壁 |
■その他仕上材 |
・石材 |
・化粧合板 |
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・塗装 |
■建具関係 |
・室内建具(洋) |
・室内建具(和) |
・外部建具(窓) |
・外部建具(扉) |
・ガラス(硝子) |
■下地材関係 |
・合板、パネル |
■インテリア関係 |
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・ブラインド等 |
・カーペット等 |
■住宅設備関係 |
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■設備関係 |
・電灯照明器具 |
・スイッチ、コンセント |
■チェックシート |
・仕上編 |
・建具編 |
・設備編 |