床材には、大きく分けて外装用と内装用に分けられます。
外装用床材は、雨や湿気などの外部の諸条件に耐えれる素材が求められ、タイル貼りや石貼りなどの床仕上げ材が多用されます。
また、外部土間関係や犬走りなどの、化粧床仕上げを行なわない場合は、土間コンクリートの直押さえやモルタル塗りが採用されます。
住宅での内装用床材は、一般の建物と違い、直に肌にふれることが多く、洋室関係にフローリング、水廻りにCFシート(クッションフロア)、和室関係には畳敷き、縁甲板が多用されています。
また、最近では、床暖併用の内装用の大型床タイルや石貼りを採用するケースも増えてきています。
縁甲板とは、縁側、広縁や和風の廊下等の床仕上げに張る床材のことで、主にヒノキ、杉、松などの針葉樹が用いられます。
サイズは、幅90mm〜300mm(3寸〜1尺)、厚さ15mm〜30mm(5分〜1寸)程度の木板で、施工したとき釘が見えないように、一方の板の側面に彫った溝に、他方の板につくった突起を差し込んむ、本実(ほんざね)加工が施されています。
また、ブナ、ナラ、カシなどの広葉樹や、ラワン、チークなどの、輸入材を床材に使用する場合も、一部縁甲板と言われていますが、無垢材のフローリングと言う方が一般的です。
尚、住宅業界では、和室廻りの広縁・縁側や和風の廊下に、標準仕様として一般的に採用されている縁甲板は、反りや暴れの関係で無垢材の縁甲板は採用されず、永代産業、大建工業、松下電工などの建材メーカーの既製品で、洋室関係に使う複層フローリングと同様に、基材の合板の表面に化粧単板や化粧シートを貼ったものや、表面特殊塗装を行なった複層縁甲板のものが標準仕様として採用されている場合が殆どです。
【無垢材の縁甲板の特徴】
【複層の縁甲板の特徴】
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