トリートメントとは、"あしらい"の意味で、窓廻りの装飾全般を「ウインドトリートメント」と言い、窓の演出法のひとつで、ウインドートリートメントによって部屋の雰囲気はガラリと変わり、住み心地にも影響があります。
ウインドートリートメントには、「カーテン」や「縦型ブラインド」(バーチカルブラインド)のような左右に開閉するタイプ、「横型ブラインド」(ベネシャンブラインド)や「プリーツスクリーン」、「ローマンシェード」のようにたたみ上げる形式、及び「ロールスクリーン」や「すだれ」のように巻き上げる形式の上下に開閉するタイプ、カフェカーテンやクロスオーバースタイルなどの固定タイプの3つに大別されます。
● 左右に開閉タイプ | ・ | カーテン | |
・ | 縦型ブラインド (バーチカルブラインド) | ||
● 上下に開閉タイプ | ・ | 横型ブラインド (ベネシャンブラインド) | たたみ上げ形式 |
・ | プリーツスクリーン | ↑ | |
・ | ローマンシェード | ↑ | |
・ | ロールスクリーン | 巻き上げ形式 | |
・ | すだれ | ↑ | |
● 固定タイプ | ・ | カフェカーテン | |
・ | クロスオーバースタイル |
また、カーテン・ブラインドなど、ウインドートリートメントを選定するポイントは、何のために設けるのかが重要です。遮光性・調光性・断熱性・防音性・装飾性など、ウインドートリートメントを設ける部屋によて、求められる性能も優先順位が違ってきます。
ブラインドにはベネシャンブラインド(横型ブラインド)とバーチカルブラインド(縦型ブラインド)があり、部屋のインテリアイメージや用途に合わせて豊富な種類が商品化されています。
横型ブラインドは、「ベネシャンブラインド」とも呼ばれ、イタリアの ”水の都 ”ベニスが発祥の地と言われています。
街中に水路がめぐらされ、水路沿いの家では水面から照り返す光や、窓のすぐ前を通る船からの視線が気になり、その悩みを解決するために、通風や調光とプライバシー保護を両立させるために、生まれたのが横型ブラインドです。
横型ブラインドは、アルミ製などの薄い羽板(スラット)をルーバー状につづって、ヒモなどで回転させることで採光を自由に調整でき、光を優しくコントロールできるのが特徴です。
アルミ製のスラット幅は、主に25mmと15mmの2種類があり、15mm幅は繊細なイメージを与え、小さめの窓に向いていています。但し、スラット幅が狭い分、スラットの枚数が多くなり、25mm幅より割高になります。尚、トーソーの製品には18mmタイプも商品化されています。
また、木製のブラインドは、アルミ製より価格は高めですが、天然木ならではの温もり感や高級感があり、最近では木製タイプも人気を集めています。
操作方法は、羽根の間を通ってブラインドの下部までつながるコードを、直接引っ張るタイプの「コード式」、昇降装置はコード式と同じですが、羽根の回転を操作棒で行う「操作棒式」、昇降の操作と羽根の回転を一本の棒で行える「マルチポール式」、天窓や高窓など手が届かない窓に用いる小型モーターを内臓した「電動式」があります。
布などでできた細い帯状のスラット(羽根)を垂直(バーチカル)に並べて取り付けたブラインドで左右に開閉するタイプです。
普通のブラインドと同じように、スラットを回転させることで、日照や視界をコントロールすることができ、開閉操作が手軽で、スラットは左右、もしくは片側に寄せてたたむことができるので、出入りするときに全開にしなければならないベネシャンブラインドと比べ便利です。
高さのある大きな窓などに適していて、垂直にまっすぐなラインをもつため、室内にシャープでモダンな印象を与えてくれます。
ローマンシェードとは、カーテン地で仕立てられ、コードの操作でたたみ上げていく構造のシェードで、豊富なバリエーションがあるので、インテリアスタイルに合わせて選ぶことができます。
プレーンスタイルとシャープスタイル、フォールドスタイルは、シェードを下ろすと1枚のフラットな布に、また、引き上げるにつれ、すそから水平にたたみ上がり、重なったヒダが陰影を作り出します。
バルーンスタイルとルーススタイル、オーストリアンスタイルは、引き上げるとすそがスカラップ状(帆立貝の様な波形)になり、やさしい雰囲気のインテリアに向いています。
横に走るステッチとバーにより、たたみ上げるときにヒダがきちんと納まり、横長の窓に用いると、部屋の広がりや奥行き感が演出できます。
ケースメントやジャカード地ではステッチが目立たなくなります。
※ジャカード地とは、フランス人ヨセフ・ジャカールが発明した紋織機を使った織物で、タテ糸の一本一本を操作して複雑な柄を織り上げていきます。最近ではフロッピーを使用する、電子ジャカードに移行しています。
波のように重なるヒダが特徴で、やわらかなボリューム感があり、薄地では軽やかに、厚地では重厚な印象になります。
生地の厚みにかかわらず、しなやかなタイプが向いています。
ボトムが風船のようにふくらみながら、たたみ上げるスタイルで、吊り元の種類は、薄地向きのギャザー、中厚地向きのプリーツ、張りのある生地向きのボックスの3タイプがあります。
バルーンスタイルのボリューム感とプレーンスタイルのシンプルさを併せ持ったデザインです。
フラット面とプリーツ部があるため、無地と柄のそれぞれの良さが楽しめます。
1枚の布の中央部に付けられたコードを引くと、すそがたくし上げられてウェーブとテールができるスタイルです。
縦長の窓に向き、無地のレースやボイルでつくっても美しい陰影が楽しめます。
孔雀の羽根がモチーフで、縦長の窓に向き、いくつか並んだ連窓につけても美しいスタイルです。
ロールスクリーンは、自由な高さで止められ、巻き上げたときにコンパクトなパイプ状に納まる事が最大の魅力です。
操作方法は、片手でも操作できるスプリング式、コードを引いて開閉するコード式、トップライトや高い窓に便利な電動式などがあります。
シンプルモダンなインテリアにぴったりのウインドートリートメントで、豊富な生地がそろい、幅広く使えます。
レース調はエレガントな部屋に、竹や和紙を使ったタイプなら、和室やアジアンスタイルにもフィットします。
プリーツスクリーンとは、スクリーンをプリーツ状に加工した、上下に昇降させるシェードで、細かな水平のラインは、どこか和の趣を感じさせられます。
スクリーンには主に、和紙調や薄手で光を適度に通す生地が用いられますが、遮光タイプもあります。また、スクリーンを取り外して洗えるウオッシャブルタイプも便利です。
※プリーツとは、折りたたんだヒダなどを指します。
ブラインド、及びローマンシェード、ロールスクリーン、プリーツスクリーンなどの採寸方法には、窓枠の内側に取り付ける場合と、窓枠の外側に取り付ける場合で採寸方法が変わってきます。
一般的に、幅、高さとも窓枠の内寸から1p程度差し引いた寸法。ただし、メーカーにより異なる場合があるので確認して下さい。
幅、高さとも窓枠の外寸が製品の仕上がり寸法となります。
※カーテン類の採寸方法は、カーテン(ウインドートリートメント)を参照下さい。
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■外壁仕上材 |
・吹付材 |
・サイディング |
・外壁タイル |
■屋根仕上材 |
・粘土瓦、 セメント瓦 |
・化粧スレート、 金属葺き |
■外装床仕上材 |
・外装床タイル |
■内装仕上材 |
・フローリング |
・縁甲板 |
・CFシート |
・畳(たたみ) |
・内装床タイル |
・クロス(壁紙) |
・塗り壁 |
■その他仕上材 |
・石材 |
・化粧合板 |
・和室造作材 |
・塗装 |
■建具関係 |
・室内建具(洋) |
・室内建具(和) |
・外部建具(窓) |
・外部建具(扉) |
・ガラス(硝子) |
■下地材関係 |
・合板、パネル |
■インテリア関係 |
・カーテン |
・ブラインド等 |
・カーペット等 |
■住宅設備関係 |
・衛生便器 |
■設備関係 |
・電灯照明器具 |
・スイッチ、コンセント |
■チェックシート |
・仕上編 |
・建具編 |
・設備編 |