各工事の構成比で、木工事のしめる割合が一番高く、25%〜27%位が一般的です。また、タイル工事費の比率が高いのは、外壁の一部(約28u)にタイル張りを行っていますので、比率が上がっていますが、外壁のデザイン性を考慮しているためです。
コストダウンを図るには構成比率の高い工事内容を検討することがポイントです。また、工事金額と構成比率から見積書のチェックなどの参考にして下さい。
尚 財団法人経済調査会積算資料も掲載しております。
下記の見積は、当研究所が設計した一般的な木造2階建て注文住宅の実例です。
住宅 | 床面積 | 1階 | 65.01 | u | (19.67) | 坪 |
2階 | 43.48 | u | (13.16) | 坪 | ||
住宅 | 延べ床面積 | 合計 | 108.49 | u | (32.83) | 坪 |
No | 項 目 | 金 額(円) | 構成比(%) | 内 容 |
1 | 仮設工事 | 511.045 | 3.93 | 水盛り・遣り方・墨出し・外部足場・養生・清掃片付け・廃材処分・仮設電気・仮設水道・仮設トイレ・雑費など |
2 | 基礎工事 | 862.030 | 6.63 | ベタ基礎・土間コンクリート・整地・試験雑費など |
3 | 木工事(※1) | 3.363.064 | 25.87 | 構造材・プレカット・運搬費・構造金物・端柄材・野材・合板・補足材・養生材釘・接着剤・石膏ボード・大工手間・レッカー代など |
4 | 屋根工事 | 238.500 | 1.83 | コロニアル・棟換気など |
5 | 外装工事 | 1.251.500 | 9.63 | サイディング・役物・幕板・破風板・軒天・タイル下地など |
6 | 防水工事 | 109.500 | 0.84 | バルコニー2ヶ所のFRP防水・ドレンなど |
7 | 樋工事 | 155.180 | 1.19 | 軒樋・角マス・竪樋60φなど |
8 | 鋼製建具工事 | 931.970 | 7.17 | 玄関扉・サッシ(ペアガラス居室のみ)・1階雨戸、面格子など |
9 | 室内建具工事 | 433.700 | 3.34 | 既製建具・戸襖・内障子・建具金物など |
10 | 既製建材費 | 505.250 | 3.89 | 玄関框・付框・床フロアー・カウンター・階段セット・収納セット・和室造作材など |
11 | 左官工事 | 65.000 | 0.50 | 基礎幅木・勝手口土間など |
12 | タイル工事 | 535.000 | 4.12 | 玄関・ポーチの土間、外壁の一部(28u)のタイルなど |
13 | 雑金物工事 | 257.000 | 1.98 | 鋼製束・接着剤・基礎パッキン・バルコニー笠木、スリット・点検口など |
14 | 内装工事 | 404.640 | 3.11 | クロスSP・CF・畳など |
15 | 住設工事 | 1.162.600 | 8.94 | システムキッチン・システムバス・洗面化粧台・玄関ユニット・シャワー便器・一般便器・給湯器24号など |
16 | 雑工事 | 263.600 | 2.02 | 防蟻・断熱材・コーキング・雑塗装・美装費など |
17 | 電気工事 | 570.000 | 4.38 | 配線・16回路・クラー5ヶ所・基本照明・24時間換気(同時給排気型)など |
18 | 給排水衛生設備工事 | 250.000 | 1.92 | 配管・器具取付・建物1mまで(※2) |
19 | 給湯設備工事 | 70.000 | 0.54 | 4ヶ所配管など |
20 | ガス設備工事 | 160.000 | 1.23 | 3ヶ所配管など |
21 | 諸経費 | 900.000 | 6.92 | |
合 計 | 12.999.579 | ≒100.00% | 39.60万円/坪(坪単価) 改め 1.290万円 |
※2 給排水衛生設備工事には、外部廻り(建物外)の費用は含まれていません。
・木工事の内訳(※1)
木工事内訳 | 金額(円) | 構成比(%) |
構造材 | 743.714 | 5.72 |
プレカット | 278.000 | 2.14 |
運搬費 | 60.000 | 0.46 |
端柄・野材・合板・補足材・PBなど | 683.000 | 5.23 |
構造金物・釘・接着剤など | 82.000 | 0.63 |
大工手間 | 1.477.350 | 11.37 |
レッカー | 39.000 | 0.30 |
小 計 | 3.363.064 | 25.87 |
・見積の仕様と間取りはこちらへ。
各工事の構成比で、木工事のしめる割合が一番高く、25%〜27%位が一般的です。また、タイル工事費の比率が高いのは、外壁の一部(約28u)にタイル張りを行っていますので、比率が上がっていますが、外壁のデザイン性を考慮しているためです。
コストダウンを図るには構成比率の高い工事内容を検討することがポイントです。また、工事金額と構成比率から見積書のチェックなどの参考にして下さい。
尚 財団法人経済調査会積算資料も掲載しております。
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