●建築基準法の壁量計算

1,建物の規模に応じて、耐力壁が必要です。

横からかかる、地震時に発生する水平力(地震力) 及び 台風時に発生する水平力(風圧力)に建物が耐えられるように、建物の床面積(地震力) 及び 外壁の見付面積の大きさ(風圧力)に応じて耐力壁が必要です。
地震力と風圧力の、それぞれに必要な壁量の多い方(安全側)の壁量が必要です。

a)地震力に必要な壁量

壁量計算(地震時)

地震力による壁係数(cm/u)は、建物の階数・建物の重さによって定められています。各階の床面積に壁係数を乗じて得た長さだけ、建物のX方向・Y方向のそれぞれの方向に壁が必要です。

壁量計算(地震時)

壁量計算例(地震時)

※尚、昭和55建設省告示1793号「地盤の分類」の第三種地盤に該当する場合は、壁量を1.5倍割り増ししなければならない。


b)風圧力に必要な壁量

壁量計算(台風時)

風圧力による壁係数(cm/u)は、風の強い地域と一般地域の2種類があります。各階のX方向・Y方向のそれぞれの外壁見付け面積に壁係数を乗じて得た長さだけ、各方向ごとに壁が必要です。

壁量計算(台風時)

壁量計算例(台風時)

c)地震時と台風時の安全側で必要壁量が決まる。

地震時と台風時の安全側

2,壁倍率で、必要壁量以上を確保。

1,にて、計算した必要壁量は、壁の強さを1(壁倍率1.0)としての必要な壁の量です。壁に筋かいや合板を貼ることで、壁の強さを増すことができ、その強さを建築基準法で0.5倍率から最高5.0倍率までの間で定められています。耐震性を確保するために、耐力壁(筋かいや合板貼り等)を設け、地震力や風圧力から求められた必要な壁量以上を確保するようにします。 また必要壁量以上に耐力壁を設けることで耐震性のアップにつながります。

壁量計算

壁倍率

壁倍率


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木造住宅必要壁量
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