室内扉の開口枠には、固定枠とケーシング枠の2タイプの納め方があります。また、サッシ廻りの開口枠(額縁)も室内建具と同様に、固定枠とケーシング枠の納め方がありますが、インテリアのイメージをシンプルに見せたい場合や、部屋の空間を広く見せたい場合には、サッシの下端のみ下枠(膳板)を設け、側面及び上端は、壁のクロスを巻き込んだ膳板仕様の納め方もあります。
一般的な住宅に多用される枠納まりで、室内扉の開口枠及びサッシの額縁の正面から見ると一面のみで、ケーシング枠と違いシンプルです。
また、材料費も固定枠より安く、住宅メーカーや工務店は、固定枠を標準仕様として採用されています。
ケーシング枠は、正面から見ると二面(二段額縁形式)が見え、クラシック調や重厚感を醸し出す場合に用いられる枠納まりです。
メーターモジュールなどで、廻縁や巾木、及び見切り材や階段笠木や手摺と共にインテリアを演出する場合に採用されます。関東間(910mmモジュール)で採用する場合は、入隅に設ける室内建具やサッシの場合に、二段額縁形式のため910mmの柱間隔に納めるために、開口幅を狭くする必要があるため不向きです。
※室内建具のについては、「建具/室内建具(洋室)」を参照下さい。
サッシの開口部の納め方で、一般的にはサッシの上下、左右の四方に、固定枠 若しくはケーシング枠を取り付けるのですが、室内のインテリアをシンプルに演出するために、サッシ下側のみ膳板を設けて、残り三方は壁の仕上材を巻き込んでくる納め方です。
尚、この場合、巻き込んだ仕上材が、サッシに直接当って結露を発生させないように、結露防止材を取り付けて納めるようにしましょう。
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